アレルギーについて

くしゃみ

私達の身体には免疫という仕組みがあり、体内に進入したウィルス等の異物に対し抗体を作ります。本来であればこの抗体がウィルスの感染を防ぎ、細菌が出す毒素を中和、異物を体外へ排出するよう働きます。しかし、この免疫が誤った働きをすることをアレルギーと呼びます。花粉や特定の食べ物など悪影響を及ぼさないものに対して免疫が過剰に反応することで鼻水や涙、嘔吐など症状が起こってしまうのです。

このアレルギーの中でも激しい症状が短時間に現れることをアナフィラキシーと呼び、この際に起こる症状のことをアナフィラキシーショックと呼びます。呼吸器や循環器、皮膚に症状が現れることが多く、血圧の低下や意識を失うなど、時には命に関わる場合もあります。ススメバチなどの強力な蜂の毒がきっかけとなることは有名ですが他には薬物や食べ物がきっかけとなる場合もあります。

アレルギーのきっかけ

卵とミルクと小麦

アレルギー症状を引き起こす原因は多々あります。最も有名なアレルギーといえば花粉ではないでしょうか。一般的に花粉症と呼ばれ、スギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉が原因です。対象となる植物が少ない地域でも遠方から風にのって花粉が飛来するため、多くの地域で毎年たくさんの方が悩まされています。

次に食べ物です。アレルギー症状を引き起こすことの多い食べ物は卵や牛乳、アルコールなどです。他にも大豆や米、魚、甲殻類、ソバ、肉類など多くの食べ物で発症することが確認されています。

このようなアレルギー症状はアナフィラキシーショックを引き起こし、命の危険に関わることも多いため、早急に治療を行う必要があり要注意です。

花粉症について

アレルギーの悩み

2008年に行われた調査によると、日本では約3人に1人が花粉症と言われるほど、患者数が増えており今後も花粉症患者は増加すると言われています。実際に1998年の調査時と比べるとスギ花粉症の患者数は10%も増加していました。花粉症患者の低年齢化も進んでおり、もはや花粉症は国民病とも言っても良いでしょう。

花粉症の症状といえば鼻水やくしゃみ、涙です。これは体内に侵入した花粉を体外へ追い出そうとする免疫反応です。しかし、この症状が強く現れてしまうため、仕事や勉強などにも悪影響を与えてしまいます。このように辛い症状があるため、花粉の季節がくる度に憂うつになってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

花粉症はアレルギーの素因を持っているかどうかで発症するかしないかが、まず決まります。そして素因を持っている人はそれぞれの花粉に合わせて体内で抗体が作られ始めます。そして、数年から数十年、花粉を浴び続けることで抗体の量が徐々に増加し、十分な量の抗体が体内に溜まった時に花粉が体内に侵入すると花粉症の症状が起こります。この過程に個人差があり、今まで花粉症になっていないから、今後も大丈夫という保証はありません。

夏・秋の花粉症

杉の木

アレルギー性疾患のうちよく知られているのが花粉症ですが、その中でも特に有名なのは春先の花粉症でしょう。原因となるスギの花粉はほぼ1年中休みなく飛散していますが、人にアレルギー症状をもたらすほどの花粉が飛ぶのは2~4月頃です。

しかし、花粉症は春先だけでなく、夏や秋といった時期にも見られるアレルギー性疾患です。症状の内容も、緩和させる方法もだいたい同じです。症状は目鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻水といったものであり、抗ヒスタミン薬が症状を緩和させてくれます。「花粉症は春先のもの」とは限りません。すぐに対処できるよう、薬は常備しておくことをおすすめします。ところで、夏や秋の花粉症は春先の花粉症と違い、「薬を使用する」以外の方法で対処することが可能です。その理由は、2つの花粉症の「違い」にあります。

春先の花粉症と、夏や秋の花粉症との違いは、原因となる花粉の種類です。上述のとおり春先の花粉症の原因になるのはスギの花粉、あるいはヒノキやシラカンバといった植物から飛散する花粉です。一方、夏や秋の花粉症の原因になるのは、イネ科やキク科の植物です。河川敷や道端の草むら、田畑の近くなどに群生しているカモガヤやブタクサといった雑草が、それに当たります。

また、単純な種類の違いだけでなく、花粉の飛散距離にも違いが見られます。風が吹けば100キロ以上もの広さにわたって飛散することもあるスギやヒノキの花粉とは違い、カモガヤやブタクサの飛散範囲は10メートルほどです。

スギやヒノキの花粉から逃れることは難しく、特に日本の森林面積のうち実に3割近くを占めるスギの花粉は、日本中に飛散します。それに比べると、カモガヤやブタクサの花粉は、生えているところを歩かないように心がければある程度は避けることができます。症状を抑えるためにも、気をつけてみてはいかがでしょうか。

花粉症の予防

くしゃみ

花粉症に対して有効な手段は花粉を体内に入れないことです。本格的に花粉の飛散が始まる前に対策を立てましょう。

体内に花粉を入れないために有効なアイテムはやはりマスクです。マスクをするだけで体内に入る花粉の量を約3分の1以下にできます。スギ花粉は水分にくっつきやすいためにマスクに濡れたガーゼを挟むとより効果的です。

メガネも花粉に対し有効です。普段からかけている方は問題無いですが視力に問題ない方は花粉の時期は度の入っていない伊達メガネをかけることをオススメします。コンタクトレンズは涙による眼内の洗浄の妨げやコンタクトレンズと花粉の摩擦による炎症を引き起こす可能性があるため、花粉の時期はメガネが良いでしょう。

他にも帰宅時は玄関前で花粉を払う、空気清浄機を使用するなど自宅内の花粉量を増やさないことも大事です。

お薬による症状の緩和

アレグラ

花粉症対策の医薬品は多く出ていますが、症状を緩和するためのお薬です。吸入タイプと服用タイプがありご自身の生活スタイルに合ったお薬を選ぶと良いでしょう。どちらも花粉症だけではなくアレルギー性鼻炎の原因となるハウスダストなどに対しても有効です。

吸入タイプにはセロフロ インヘラー(アドエア)があり、効果時間も12時間と長く、就寝前に使用することで翌朝の症状を抑える事ができるため、朝の症状が辛い方におすすめです。

服用タイプはアレグラが人気です。アレルギー症状の原因であるヒスタミンの働きを抑える作用があり、その結果アレルギー症状を和らげます。このような作用を持つお薬は抗ヒスタミン薬と言われ、第1世代と第2世代の2種類があります。それぞれに特徴があり、第1世代は効果が現れるまでの期間が短く、価格が安いというメリットと眠気や喉の渇き、目眩、集中力の低下、などの副作用が強く出るというデメリットがあります。第2世代は副作用が非常に軽く現れにくい、服用が1日1回で良い、というメリットと効果が現れるまでの期間が長いというデメリットがあります。効果を発揮するまでに5~7日間服用を続ける必要があるため、本格的に花粉が飛散し始める前から服用しておくと良いでしょう。

喘息について

ぜんそく

正式には「気管支喘息」という名称で呼ばれる喘息は、花粉症と並ぶ有名なアレルギー性疾患です。鼻ではなく喉に免疫反応が出るもので、発作的に激しい咳が出て止まらなくなってしまうのが主な症状です。呼吸するときにゼイゼイ、ヒューヒューという音が喉奥から出るのも特徴のひとつです。

喘息の原因は、部屋のホコリや動物の毛、カビなどです。それらが体内に入ると抗体が発生します。また、夏や秋に飛散するブタクサの花粉を吸いこむことで症状が引き起こされるというパターンもあります。花粉症の場合はくしゃみや鼻水が反応として現れますが、喘息の場合は、抗体の発生により気管支が炎症を引き起こします。

気管支は、喉から肺へと至る空気の通り道で肺に向かって垂れる気管から左右に分かれて肺につながっている部位です。炎症を起こすことで気管支はむくみ、痰が分泌されやすくなります。このようにして空気の通り道がふさがれてしまうと、通りを良くしようとして激しく咳き込んでしまうことになります。これが喘息のメカニズムです。

また、近年では、タバコの煙や香水の匂いなどに反応して気管支が炎症を起こすタイプの喘息も増えています。心理的ストレス、排気ガスなどで汚れた空気といったものも原因となって、喘息の発作が起こります。成人になってから急に発症した喘息は、この新しいタイプのものである可能性があります。

喘息の改善と予防

アスタリン

喘息を改善させるには、炎症によってせまくなった気管支を広げ、空気をスムーズに通せるようにする必要があります。効果的なのは、アスタリンなどサルブタモールという有効成分を含む薬を吸入することです。サルブタモールは気管支に働きかけ、気管支を拡張するサポートをしてくれます。吸入すると数分で気管支を拡張し、咳を止めて呼吸が楽になります。

また、発作が起こりやすい時期にサルブタモールを配合した錠剤を服用して常に気管支を広げておくのも対処方法のひとつです。吸入タイプにはアスタリンインヘラー、錠剤タイプにはアスタリンが御座います。

気管支の炎症を抑える効果がある薬を吸引することで、喘息の発作を予防することも可能です。フルチカゾンプロピオン酸エステルという、強い抗炎症作用を持つ成分を使った薬が販売されています。喘息の発作は明け方に起こることが多いので、就寝前に吸入することでより効果が期待できます。こちらはセロフロという吸入タイプの薬が御座います。すでに吸引器をお持ちの方はセロフロ(アドエア)、お持ちでない方はセロフロ インヘラー(アドエア)吸入器がおすすめです。

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